忙しい日々が続くときは、隙間時間にシンプルな言葉と美しい絵でつづられた絵本を開きます。ヒートアップした頭を落ち着かせて、穏やかな気持ちになれる気がします。
最近出会った『空の絵本』(2011年 講談社)は、そんなときにぴったりの1冊。
「あっ雨」という言葉から始まり、豪雨のあと、少しずつ空が明るくなって夕焼けが訪れ、やがて満天の星が輝き出すという、1日の移り変わりが描かれています。
この本を読んでいて感じるのは、何気なく過ぎていく日々のすばらしさ。自分がとても美しい世界に住んでいるということを実感させてくれます。また、曇りのない目で空を見つめている子どもの気持ちの存在も感じて、胸を打たれました。
眠る前にこの本を開くと、翌朝の空を見上げるのがきっと楽しみになるはずです。