レシピを考えるとき、世界の伝統的なお菓子やお茶の文化を参考にすることがあります。
最近知ったのはドイツの北部、北海沿岸に位置するオストフリースラントでの紅茶の飲み方。この地域では、人口1人あたりの紅茶消費量がなんと世界一なのだそうです。 オストフリースラントの紅茶の飲み方がユニークなのは、「キャンディス」という氷砂糖とクリームを入れること。キャンディスは先にカップに入れておき、熱い紅茶を注いで「チリチリ」と溶けていく音に耳を澄ませます。さらにクリームを左回りにそっと入れ、雲のように浮かび上がってくる模様を眺めるのだとか。最後まで混ぜず、カップのなかで味が変化していくのを楽しむとのことです。
キャンディスにはさまざまなフレーバーがあり、うれしいことに日本でも手に入ります。ティータイムの楽しみ方が広がりました。