チョコレートは「苦い水」? 寒い夜に恋しくなる濃厚ココア
みみずく洋菓子店のパティシエはチョコレートが大好きです。もちろん、店主である私も。「レーヴ・ドゥ・ショコラ」と「ヴァン・デュ・ショコラ」をお召し上がりいただいたお客様には、私たちのチョコレート愛が伝わっているのではないでしょうか。
その味や香りのすばらしさはもちろんのこと、私は長い時間をかけて洗練されてきたチョコレートの歴史にも惹きつけられます。
今でこそ固形のお菓子として食べるのが当たり前になっていますが、かつてチョコレートは飲み物でした。その語源も、原産地であるメキシコ先住民の言葉で「苦い水」を意味する「チョコラトル」なのだとか。カカオ豆をすりつぶし、トウモロコシの粉やバニラ・スパイスなどを加えて飲んでいたといわれています。ヨーロッパに伝えられてからも、17世紀までは飲み物として楽しまれていたそうです。
今でもフランスのカフェでは、「ショコラ・ショー」という濃厚なココアが愛されています。寒い日にはほろ苦いココアで温まりながら、チョコレートの歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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