2月22日は猫の日。店主も猫は大好きですが一緒に暮らしてはいないので、よく動画を見たり猫にまつわる本を読んだりして癒されています。
今日ご紹介したいのは、T.S.エリオットの詩集『キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科』(2015年 河出書房新社)。絵本作家であるエドワード・ゴーリーが挿絵を手がけた、大人向けの絵本です。
ミュージカル『CATS』の原作にもなったこの詩集には、ユニークな猫たちが次から次へと登場します。教育者の猫や無法者の猫にはじまり、天邪鬼にいたずらもの、ミステリアスな魔術師や残酷な犯罪者まで。まさに「十猫十色」です。
表紙からもわかる通り、ゴーリーの軽妙なモノクローム線画がまた魅力的。猫への愛にあふれたイラストがふんだんに散りばめられていて、ページをめくるごとに顔を綻ばせてしまいます。最後に訳註がついていて、猫たちの名前の由来がわかるのも楽しみのひとつです。
猫を飼ったことのある人が読めば、「うちの子に似てる!」と思う一節がきっとあるはず。ぜひ、お気に入りの一匹を探してみてください。