パティスリーを訪れると、ショーケースのなかには色とりどりのケーキや焼き菓子が並んでいます。それらのルーツはさまざま。フランスやイタリア、ウィーンなどから伝えられたものもあれば、日本で独自の進化を遂げたものもあります。
ただ、そんなスイーツの背景に興味をもって調べてみても、はっきりわからないことも少なくありません。
そんなときに見つけたのが、猫井登著『お菓子の由来物語』(2016年8月 幻冬舎)という本。
なんと140種類ものスイーツの歴史が、コンパクトに紹介されています。
たとえばキャラメルは、もともと地中海のクレタ島で生まれたのだそう。日本には16世紀にポルトガルから伝えられましたが、現在のような製法は、19世紀の終わり頃にアメリカから持ち込まれたということです。
スイーツの全体像はもちろん、断面の写真もたっぷり収録されているので、パラパラめくっているだけでも楽しめる一冊。
スイーツと歴史がお好きな方は、ぜひ一度手に取ってみてください。